ご挨拶
北陸精神神経学会のウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。当学会は1951年に創設され、70年の歴史のある学会です。北陸における精神科医療・研究・教育の社会的使命を果たすために、世代や行政区画を超え、議論が続けられてきました。現在、370名を超える学会員が所属しています。この学会を支えているのは、あらゆる世代の学会員です。この学会は忌憚の無い議論をする貴重な場であり、全ての世代の学会員に活用していただきたいです。
当学会の歴史を遡ると戦後、1951年に金沢大学秋元波留夫教授が第一回金沢精神医学談話会を開催したことに始まります。その後、北陸精神神経集談会、北陸神経精神科集談会、さらに北陸精神神経学会と名称が変更されながらも、2021年の春の197回学会に至ります。現在の機関紙である北陸精神神経医学雑誌(The Hokuriku Journal of Neuropsychiatry)については、1987年に第一巻を発行し、以来30年以上にわたり出版されてきました。
精神医学が社会から求められている事が、年々大きくなってきています。精神科医療をとりまく課題として、精神科病院の機能分化、精神障害者の地域移行、総合病院におけるコンサルテーション・リエゾンの充実、自殺対策、子どもの精神保健の向上(予防精神医学)、高齢化対策、医療観察法への対応など、重要案件だけでも山積している状況です。これらは、一つの大学病院だけで解決できるものではなく、地域の大学病院、総合病院精神科、単科の精神病院、そして医療福祉行政が連携して取り組むべき課題です。北陸精神神経学会を通して、我々が直面する問題を共有し議論し続けることが、最善の未来につながると信じております。沢山のご参加をお待ちしております。
北陸精神神経学会
事務局長 菊知 充